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【武田塾講師直伝!】センター過去問徹底分析〜古文編その1~

みなさん、こんにちは!武田塾御茶ノ水本校講師のMです。
大好評の徹底分析シリーズ、ついに古典編が始まりました!!
記念すべき1回目は、新しい順に2016年度から2013年度までの問題を解説します。

 

ンター古典の問題構成と配点

と、その前にセンター古典の基本情報を説明します。
センター試験の『国語』は「現代文(評論)」「現代文(小説)」「古典」「漢文」の4題から構成されていて、それぞれ50点満点です。

 

そして古典の問題構成と配点はこのようになっています。

 

問番号 問題内容 配点
問1 語彙 15点(5点×3題)
問2 文法 5点
問3~6 文章読解・内容説明 30点(7~8点×4題)

 

多少の変更はありますが、おおむねこの構成が基本になっています。

 

2016年度

出典 今昔物語集
作者 未詳
成立年代 平安後期
ジャンル 説話

 

内容

今回の出題は、日本を舞台とした「観音の御利益」をテーマとする話です。

ある男が鬼から隠れるのですが、最終的に見つかってしまいます。その時に命は助けられますが、唾をかけられます。この唾によって男は他人から見えなくなってしまい、声も届かなくなります。

男は六角堂にお祈りをしに行きます。すると、夢に僧が現れ、「翌朝はじめに会った人の言うことを聞きなさい」というお告げを受けます。すると翌朝、門のそばで童子に出会い、言われるがままについていくことにしました。そして男は病気に苦しむ姫君が寝ている家に連れて行かれました。童子は男に槌を持たせて、姫君の頭や腰を打たせました。しばらくして呼んだ験者が現れ、般若心経を読み上げ始めました。男がそれを尊く感じていると、童子は験者を見るやいなや逃げてしまいました。験者が呪文を読み始めると、男の服に火がつきました。燃えやまないので男が叫んでいると、男の姿がはっきりと見えるようになりました。家の人びとは姫君の横に身分の低そうな男が現れたので、部屋から引っ張り出しました。問いつめられた男が事情を話すと、人びとは不思議がりました。男の姿が見えるようになると同時に、姫君の体調もすっかり良くなり、家の人びとは喜び合いました。験者は男には罪がないことを説明しました。逃げることができた男は家に帰り、妻に事情を話しました。

童子の正体は神の従者で、誰かの頼みで姫君に取り憑いて苦しめていたのでした。

 

解説

 

問1の語句に関する問題は確実に得点したいところです。しかしここでは基本的な助動詞や副詞の用法の確実な理解が求められています。今回は副詞「いかで」と助動詞「む」の意味をしっかりと覚えていたかが問われていました。さらにその知識を応用できるかが鍵となっています。

 

 

2015年度

出典 夢の通ひ路物語
作者 未詳
成立年代 南北朝~室町初期
ジャンル 擬古物語

 

内容

 

今回の出題では、互いに物思いを募らせる男君と女君が会う機会を失ってしまったことへのつらさが描かれています。また、互いに会うことができない間の男君と女君の様子も描かれています。

男君は女君に会えないことへの苦悩に加えて、皇子が自分の子であるかを確かめたいと思っていました。しかし、男君は気をつかって女君に連絡をしないままにしていました。

女君も同じように思い嘆いていました。女君のほうは帝に呼び出されることが多くなり、帝からの愛情も深くなっていきました。女君はそれを恐ろしく思い、自室に戻っていました。

そして女君の部屋に来た右近が男君の近況を伝えました。右近は男君からの手紙を取り出しましたが、女君は読むことを渋ります。最終的には右近の説得で女君は手紙を読むことを決意しました。手紙を読んだ姫君は涙を流し、やっとのことで返事を書きました。

 

解説

 

今回の出題は、問題文の前の説明文が比較的丁寧に書かれており、登場人物も把握することができます。また、男君と女君が置かれている状況も分かり、問題文に入りやすいと思います。さらに、注釈も参考にし男君と女君の細かい心情の変化を読み取り、和歌を解釈することが得点へとつながります。

 

本文には和歌が2つ登場します。そしてこの和歌を含む手紙の内容に関する問題も出題されています。和歌に入る前の本文の内容を理解した上で、和歌で表現された二人の心情を読み取れるといいでしょう。また、解答の際には掛詞や助動詞の組み合わせなどの基礎事項も大切になります。和歌が出題された問題を多くこなし、解きなれておく必要があります。

 

 

2014年度

 

出典 源氏物語(夕霧)
作者 紫式部
成立年代 平安中期
ジャンル 物語

 

内容

 

今回の出題は光源氏の子息、夕霧を中心とした物語となっています。

三条殿は、大将殿との仲はおしまいのようだと思い、夫婦仲を試し終えた気分がしていました。この夫の無礼な行いを見まいとして、三条殿は父の邸である大殿へ方違えをしようとして、そこへ移ってしまいました。大殿にはちょうど姉妹にあたる女御がいたので、すぐには帰らず長居していました。大将殿もそのことを聞きつけて、三条殿の父のひねくれた性格を考えて何かしだすのではないかと考えていました。胸騒ぎがした大将殿は夫婦の邸である三条殿へと帰りました。三条殿が連れて行かなかった子供たちが三条殿(邸)に取り残されており、大将殿にまとわりつく子と三条殿の不在を悲しむ子がいて大将殿は「かわいそうだ」と思いました。大将殿は三条殿宛に手紙を何度も送り、人を遣わせますが返事はありません。結局、自ら迎えに行くことにしましたが、三条殿はいつもいる部屋ではなく、女御がいる寝殿にいました。大将殿は三条殿に対して「このような勝手なふるまいはすべきではない」と非難しました。それに対して三条殿は「見飽きられてしまったのにどうして一緒にいなければならないのかと思ってここに来たのです」と答えました。大将殿は「あなたの評判が下がるだけだ」と言い、その夜は一人で過ごしました。向こう側でも思い悩んでいることを想像し、恋の何が楽しいのだろうと思うほどにうんざりしていました。夜が明けて、大将殿が子供達の世話をしようと名乗り出ると、三条殿は自分が連れてきた子供たちまでにも手が及ぶのではないかと心配になりました。大将殿は子供たちに対して「こちらへおいで。世話をするために毎回来れるわけではないだろう。せめて同じところで世話をしよう」と呼びかけました。さらに、「母君の教えに従わないほうがいい。情けなくどうしようもない性格なのは悪いことだ」と言ったのでした。

 

解説

 

『源氏物語』が出題された年の問題は難化する傾向があるようです。実際に出たときに動揺しないことが大事です。そのために『源氏物語』の予備知識(登場人物・内容…)を入れておくと良いかもしれません。

 

源氏物語』を解く上で苦労することは、なんといっても発言者の特定です。今回の出題で、発言の主語の理解がカギとなる設問は問3と問5でした。発言者の特定は、発言が発せられた場面に誰がいて、誰に向けられているのかを理解する必要があります。問3では「心苦し」という言葉の意味で選択肢を絞ってから、残りを文脈で判断するという流れでした。問5は発言の前の状況と発言内容から一番自然な人物を選ぶという問題です。助詞などから発言者を特定できる場合もありますが、『源氏物語』などの登場人物が多く、かつ会話が多い文章では対応できないことがあるので、出来るだけ多くの解き方を身に付けておくとよいと思います。

 

 

2013年度

 

出典 松陰中納言物語
作者 未詳
成立年代 鎌倉後期~南北朝
ジャンル 擬古物語

 

内容

 

今回の出題の場面では、松陰中納言の弟の右衛門督が主人公となっています。

右衛門督は一夜を共にした後に送る手紙を送ろうにも、つてがないと困っていました。その時に邸の主である守がやってきて、「昨日の浦風は気に入らなかったか」と右衛門督に質問しました。浦風は女君のことであるなと思った右衛門督は、その琴を取寄せさせ、その琴を使った後箱に戻すときに女君への手紙を琴の弦に結び付けました。女君が箱を開けると弦に結び付けられた手紙があり、そこには「今夜再び会いたい」という旨が書かれていた。しかし女君はどうしてよいか分かりませんでした。すると、幼い弟君がやってきて、右衛門督のところへ行くのに海へ落としてしまった扇の代わりに新しい扇が欲しいと言いました。これを好機ととらえた女君は「この扇を右衛門督に見せれば子犬をくれるだろう」と言いました。弟君は母君にその扇を見せると、母君は何かに勘づきます。そして扇は弟君から右衛門督のもとへと届けられた。右衛門督は言葉通り犬を取り寄せるように取り計らい、その際に黄金の犬の香箱を渡し、女君に見せよと言いました。弟君が持つ香り箱を見た母君は余計に怪しく思いました。弟はこの犬の香箱が欲しいと言いますが、女君は理由をつけて香箱を取り上げ、箱を開けます。「今夜の逢瀬を忘れないでほしい」という趣旨の和歌が書きつけられていましたが、人に見られることを恐れて消してしまいました。二人の仲を悟った母君は右近を呼び、望み通りで将来が楽しみだと言います。右衛門督を迎えるために部屋をきれいにしていると、女君は誰も来ないからそんなことをする必要はないと言いますが、事情を知る右近にからかわれ恥ずかしくなりました。

 

解説

 

本文の登場人物の言動の読み取りが難しく、設問の吟味にも時間がかかるという印象でした。上記の「いとど」などの細かい表現に目を付けられるようになると、時間の短縮、解釈の幅の広がりにつながります。

 

今回の出題では、複数の登場人物がいるにもかかわらず、主語が明示されていない箇所が多くありました。主人公の右衛門督にいたっては、その動作には一か所も主語が明示されていませんでした。問3では「さればよ」という言葉の意味と「いとど」という表現から発言者として適切な人物を特定するという問題でした。問5は選択肢で指定されている人物は同じであるため、内容から判断すればよいです。

 


 

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