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武田塾 御茶ノ水本校

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【武田塾講師直伝!】センター過去問徹底分析〜古文編その2~

みなさん、こんにちは!武田塾御茶ノ水本校講師のMです。
大好評の徹底分析シリーズ古典編その2をお届けします!!
今回は、前回(その1)に引き続き、新しい順に2012年度から2009年度までの問題を解説します。

 

2012年度

出典 真葛がはら
作者 只野真葛
成立年代 江戸後期
ジャンル 随筆

 

内容

今回の出題では、作者が陸奥国の中田というところに住む鷹飼いを取り上げています。そしてその鷹飼い身に起こったの出来事に対して、最後に筆者自ら鷹飼いの心になりかわり歌を詠むという流れになっています。

 

陸奥国の中心に近い中田というところに鷹飼いが住んでいました。鷹飼いは様々なことを学びたいと思っていましたが、その中でも特に書道をとても好んでいました。しかし中田のような山奥には書物以外に師とする人がいませんでした。

 

あるとき突然、よりよい筆づかいを学ぶために都へ上ることを決心しました。しかし、鷹飼いの想像とは異なり、身分の低い者が高貴な家々へと頼みこむつてはありませんでした。

 

鷹飼いは石井了陸という人のもとに宿をとっていました。そこにたまたま宮に仕えている宮人が居合わせていました。宮人は、宿のあるじから鷹飼いの不遇について話を聞きました。宮人は鷹飼いに同情し、場を設けることを引き受けました。そのおかげで鷹飼いは大きな成果をあげることができました。

 

陸奥に下るとき、その志に感銘を受けた例の宮人が鷹飼いに弦が一本ある琴を贈りました。ここに歌を添えよと言われた鷹飼いは歌を詠みました。

 

鷹飼いは立派な家を設けたが、防守のひとりに選ばれ蝦夷へ行くことになりました。このように広い家に妻と子を置いていては守ることはできないと思い、鷹飼いは家を売り払い妻子を人のもとに預けました。そして筆者がその時の鷹飼の気持ちを代弁する歌を詠みました。

 

解説

今回は和歌が出題されていました。和歌が詠まれる前の読み手の気持ちをしっかり理解することが大切です。どのような気持ちで、どのような境遇の中で詠んだ歌なのかをつかめるように本文を丁寧に読み取る練習が必要です。

 

2011年度

出典 保元物語
作者 未詳
成立年代 鎌倉~室町
ジャンル 軍記物語

 

内容

今回の出題は源義朝が父である源為義と対面する場面です。子である源義朝が父の源為義を斬らねばならないという状況下でのやり取りです。

 

義朝は正清に父の為義を斬るように命じました。そして上手くことをすすめるために為義に嘘をつき、車に乗せました。そこへ義朝の家来の義通が輿を担いでやってきました。正清が輿に乗り移る為義を討とうとしていると、義通がそれを止めました。今の自分たちがあるのは為義のおかげと言い、せめて最後に事情を話して念仏をさせよと言います。そして義通は為義に今から斬られることを告げます。すると為義はやりきれない思いを口にします。子を守るために出頭したのであって、それがかなわないのならば討ち死にした方がましだったというのです。また、もし自分が勝利していたのなら命を懸けて義朝の命を救おうとしただろうと言います。親が子を思うほどに、子は親を思ってはいないと言いますが、神に向かって子の罪を許してほしいと祈るのでした。

 

解説

 

今回は問6で文章の表現の特徴と内容についての説明問題が出題されています。この形式の問題は何年かおきに出題されています。この問題を解くにあたっては、まず本文を読み始める前に「内容の表現に関する問題がある」ということを事前に知っておくべきであると思います。そうすればこの問題を解くための読み方ができると思います。具体的に言えば、本文の全体的な内容を把握し、問題を解くときに問題文と照らし合わせられるようにしておくというようなことです。

 

また、今回は義朝と為義の心情を正確に読み取ることが問題を解く際のカギとなることが多かったようです。

 

2010年度

出典 恋路ゆかしき大将
作者 未詳
成立年代 鎌倉末期?
ジャンル 擬古物語

 

内容

 

今回の出題範囲は恋路大将が藤壺に一目惚れした所から始まります。恋路は中宮邸に参上しようとしていましたが、途中で藤壺が帝のところから退出する事を聞き、そちらの方に参上します。そこで見たのは藤壺の女御の娘、姫君でした。その姿を見た恋路は、姫君の美しさにあっけにとられてしまい、姫君を見つめていることに集中しすぎてしまいます。また帝は姫君と恋路を結ばせたいと思っていたのでこれは絶好の機会だと思いどうにか二人を引き合わせようとしていました。恋路はそのように帝が熱心に自分のことを御引き立ててくれていることを知り、自分の立場が大したものだと得意げになります。

 

解説

 

この本文は非常に主語判別が難しい部分が多いです。登場人物が多いときはまずそれぞれの登場人物はどのような立ち位置にいて、どのような心情であるかを明白にしておくことが重要であります。本文の場合、恋路は帝や中宮などよりも身分が低い立ち位置にいるので謙譲語が使われているところは全てが恋路の行動になります。しかし尊敬語はそうもいかずその行動をとっている人がどのような心情なのかを明白にする必要があります。例えば帝が娘をどうにか恋路と結婚させたいと思う気持ちを表している行動などです。

 

また、本文は6つもの和歌が含まれており、問い4はすべての和歌を吟味しなければならないため和歌の修辞法や句切れを理解しておく必要があります。A和歌は恋路が姫君を見つけた後の句、B,Cは藤壺に参上した恋路と帝の贈答歌。Dの句は恋路が藤壺に雛屋を献上するときに詠んだ句です。Eは帝が恋路の送った雛屋を見て恋路が姫君を気に入ったことを理解して詠んだ返歌だから恋路と姫君に関することが述べられた和歌になっています。最後にFは恋路が姫君に詠んだ句になっています。

 

2009年度

出典 一本菊
作者 未詳
成立年代 室町
ジャンル 御伽草子

 

内容

 

兵衛佐の家に素晴らしい菊があるという話を聞いた兵部卿宮が、その菊の由来を尋ねるところから本文は始まります。兵衛佐の家の菊は亡き父親が植え、兵衛佐の妹が亡き父親をしのぶ形見として置いておいたものだと、兵衛佐が兵部卿宮に説明したところ、宮は兵衛佐の妹に興味を示します。そこで宮は、兵衛佐の邸から献上させた菊に兵衛佐の妹への思いを詠んだ歌を添えて、自分の随身である常磐に届けさせます。兵衛佐はそれを見て「どうして妹のことを気に入ったのだろか、この機会を逃してはならない。妹に返事をするように進めよ。」と女房たちに命じました。兵部卿宮は昼に再び常磐に恋文をことづけ、贈歌に対して返事をもらってくるように言いつけました。しかし、兵衛佐の妹の女房はそれを断ってしまいます。それから兵部卿は何度も和歌を送り返しましたが返事はなく落胆するばかりでした。そこで、常磐は自分が妹のところに行き直接渡そうと提案して、兵部卿はその提案を呑みました。

 

解説

 

今回の問題は皇族や貴族の恋愛を扱った恋物語です。設問として和歌に関連した問題が出題されているので和歌の修辞や解釈というから対策の有が高得点獲得に大きく影響したのではないでしょうか。序詞が利用されていたので修辞の知識が役に立ちました。特に今回は内容はそれほど複雑ではなく、登場人物もそれほど多くないので、比較的読みやすかったと思われます。

 


 

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