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【古典作品】『土佐日記』|「3分でわかる!」シリーズvol.4

「土佐日記」をはじめからていねいに

こんにちは。
御茶ノ水本校講師西嶋です。
今回は「土佐日記」についての解説をしていきたいと思います。

⑴誰でもでも分かる『土佐日記』
作者:紀貫之
成立時期:平安時代前期
ジャンル:日記・紀行文

⑵登場人物は、どんな人?
登場人物①紀貫之
プロフィール:平安時代の代表的歌人で、理性的で技巧にすぐれた歌を詠んだ歌人。
『古今和歌集』の選者として活躍した。
『土佐日記』は、作者である紀貫之が土佐(現在の高知県)から京都に戻るまでの日記。
特徴的な点は、仮名文字を用いてことで、豊かな表現をしようとした点。
本来、男性である紀貫之は、漢文による日記を書くことが通常であったが、漢文では類型的で決まりきった表現としかならず、個人の感情をうまく表現することは難しかった。
そこで、女性が用いる仮名文字を使用し、個人の感情を表現しようと試みた。
そのため、男性である紀貫之が、「女性として」「仮名文字を用いて」書かれた日記として後世まで残る文章となってのです。

⑶あらすじ
<冒頭部分>
男もすなる日記といふものを、女もしてみむとて、するなり。
それの年の、十二月の、二十日あまり一日の日の、戌の時に門出す。そのよし、いささに、ものに書きつく。…
<訳>
男も書くと聞いている日記というものを、女(である私)も書いてみようと思って、書くのである。
某年の、十二月の、二十一日の、午後八時ごろに出発する。その旅の様子を、少しばかり、紙に書きつける。…

内容は、作者が土佐守(とさのかみ)の任期を終えて、京の自宅まで帰るまでの日記文である。55日間におよぶ日記のなかで、1日もかかさず書かれた日記文は、57首の歌を含むものである。

⑷『土佐日記』は、挑戦的な作品のようで、当然生まれてくるべき作品だった?
『土佐日記』は、男性が仮名文字を用い書かれた作品として、ある種挑戦的な作品であると考えられますが、仮名文字の発展とともに隆盛した紀貫之の立場を考えれば、当然の試みであると称されます。
その結果、女流作家による日記文がどんどん誕生します。
例えば、『蜻蛉日記』『和泉式部日記』『更級日記』
これらは、女流作家は、自身の恋愛模様を文章に描き、複雑な恋愛模様を後世に残しました。

⑸さいごに
『土佐日記』を簡単にまとめますと、3点重要なポイントがあります。
1.作者は紀貫之
2.男性は漢文、女性は平仮名という歴史的背景
3.男性なのに、女性のフリをして書いた

おわり
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これまでの「3分でわかる!」シリーズ

【古典作品】vol.1『古事記』
【古典作品】vol.2『大鏡』
【古典作品】vol.3『万葉集』

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