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武田塾 御茶ノ水本校

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【古典作品】『蜻蛉日記(かげろうにっき)』|「3分でわかる!」シリーズvol.5

こんにちは。
御茶ノ水本校講師根本です。
今回は「蜻蛉(かげろう)日記」についての解説を書いていきたいと思います。

(1)誰でもわかる『蜻蛉日記』
作者:藤原道綱母
成立時期:平安前期
ジャンル:日記
ー豆知識ー
実はこの蜻蛉日記は現存する日本最古の女流日記なんです!
(2)登場人物は、どんな人?
登場人物① 藤原道綱母(作者)
プロフィール:才色兼備なモテ女なことに自信あり。ちょっとプライドが高めでツンデレ要素あり

登場人物② 藤原兼家
プロフィール:藤原道綱母に猛アタックするエリートだが、本性がちゃらいため浮気を続ける

登場人物③ 藤原道綱
プロフィール:二人の子ども。母から溺愛される。

☆作者の姪:菅原孝標女(すがわらのたかすえのむすめ)→更級日記の作者 

(3)あらすじ
作者である藤原道綱母は才色兼備(この時代での才能はおもに和歌でした)でいろいろな男性からモテモテだったんですね。
そんな中で猛アタックを仕掛けてきたエリート、藤原兼家からの求婚を受けて、ラブラブの新婚生活を送るはず、だったのですが。

夫はかなりの浮気性、いろんな女の人の家に行くばかりで彼女のところへはほとんど来てくれない日が続きます。
(※この時代の結婚の方式は通い婚と言って貴族の男性は妻と同じ屋敷には住まず、妻が複数存在します。女性は、そんな夫を毎日じっと待つだけという立場でした。)
それにより彼女はやきもちを焼いたり、沈み込んだり。
 例えば、文章の中では「さびしい、つらい」というように夫に自分の家に来てくれるように頼む手紙を書いて送るのですが、夫が来るとその気持ちは空回りしてつんとした態度をとってしまい、結局夫は自分のところへ帰ってくることが少なくなってしまう。そのあと夫から詫びの手紙が来てもそれを無視してしまう、というような複雑な恋愛を経た後の夫婦関係が描かれています。
 ひどいと思う人もいるかもしれませんが、作者の道綱母は自分が昔モテていたという自信があり、プライドが高いこともあってなかなか素直な行動がとれない、ということも実はあるのですね。
 しかし、そんな二人にも子供ができます。それが藤原道綱です。ただ夫が全然かまってくれないという不満を抱えて、彼女の愛はすべて自分の息子に行ってしまいます‥。

(4)蜻蛉日記のミニポイント
一言で内容を説明するとこの文は、浮気性な夫への不平不満と、息子へのものすごい愛で成り立っています。
なので、入試的なテクニックで言えば-(マイナス)系の感情が向けられているのはほとんど夫である藤原兼家です。主語や目的語を当てる問題ではこれを知っておくと便利かもしれませんね!
また上にも書いたように、この作者一家、中々な有名人ぞろいです。
作者の藤原道綱母だけでなく、更級日記を書いた菅原孝標女もぜひ覚えておきましょう!
菅原孝標女も作者と同じように、若かったころの自分へのツッコミ満載で日記を書いているので、こちらもぜひ併せて読んでみてくださいね!

(5)さいごに
『蜻蛉日記』を簡単にまとめますと、3点重要なポイントがあります。
1.作者は藤原道綱母!
2.マイナスの感情はだいたい夫(藤原兼家)あて!
3.有名人ぞろいでどの人もなかなかの重要人物!

おわり
~~~~~~~~~~

これまでの「3分でわかる!」シリーズ

【古典作品】vol.1『古事記』
【古典作品】vol.2『大鏡』
【古典作品】vol.3『万葉集』
【古典作品】vol.4『土佐日記』

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