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武田塾 御茶ノ水本校

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【古典作品】『竹取物語 』|「3分でわかる!」シリーズvol.7

「竹取物語」をはじめからていねいに

こんにちは。
御茶ノ水本校講師のKです。
今回は「竹取物語」についての解説を書いていきたいと思います。

⑴誰でも分かる『竹取物語』
作者:未詳。ただその内容から、相当な学識のある男性ではないかとされる。
成立時期:9世紀後半から10世紀はじめごろ(平安時代前期
ジャンル:空想性、伝奇性の強い作り物語
ー豆知識ー
この竹取物語は現存する日本最古の物語なんです!

⑵登場人物は、どんな人?

登場人物①かぐや姫
プロフィール:竹取の翁(竹を切って生計を立てるおじいちゃん)が根元の光る竹の中で見つけたかわいらしい女の子。発見当初の身長は三寸くらい。一寸が約3.03cmだから、だいたい9センチ。なんと手のひらサイズでした。翁とその妻に育てられ、想像を絶するスピードで成長し、なんと3か月で成人。その光り輝く美しさから「なよ竹のかぐや姫」と名付けられる。周囲の人間に金運上昇をもたらす人物で、翁はこの出会い以来、黄金の入った竹をたびたび見つけ、裕福になっていく。実は彼女の誕生には秘密があり、物語の後半でそれが明らかになっていく。

登場人物②竹取の翁
プロフィール:かぐや姫の第一発見者にして育ての親。竹を切り、それを利用するという生活をしていたが、かぐや姫と会って以来、黄金入りの竹をたびたび見つけるようになるという強運の持ち主。裕福になったおかげで有力者となり、家で「かぐや姫命名記念大宴会」を開くようにまでなる。

登場人物③5人の貴公子
プロフィール:かぐや姫にとくに熱心に求婚した男たち。かぐや姫からの結婚の条件として無理難題を押し付けられる。要求品の偽物を作った者はウソがばれ、何とかして要求品を手に入れようとした者は死亡するなど散々な目に合う。結局だれも結婚できない。

登場人物④
プロフィール:かぐや姫の美しさを聞き、求婚する。翁に「かぐや姫を渡してくれたらお前に位をやろう」と言って娘を説得をさせるという取引を行うなかなかのやり手。ある日、かぐや姫を無理やり連れていこうとすると、かぐや姫は消えてしまい(!?)、求婚をあきらめざるを得なかった。Oh, Jesus !

⑶あらすじ
かぐや姫が翁に発見され、その老夫婦に育てられる。成人後、そのあまりの美しさから、多くの男性がかぐや姫に求婚するが、彼女は会うことすら頑なに拒む。ついにかぐや姫は、特に熱心に求婚していた5人の貴公子と面会するが、その際にとんでもない無理難題を結婚条件として提示する。5人の貴公子は試行錯誤してこの難題を解決しようとするが、すべて失敗に終わる。とうとう帝までもが求婚するが、やはりかぐや姫は拒み続け、帝もあきらめざるを得なくなった。ある日を境にかぐや姫は月を眺めて泣くようになる。そのわけを老夫婦が問うと、かぐや姫は月の世界の人間で、そのうち天から迎えがやってくるという衝撃の告白する。天からの迎えの日、帝は2000人の警護隊を派遣してかぐや姫の昇天を阻止しようとするが、やはり失敗に終わる。かぐや姫は形見として不老不死の薬を残したが、帝の考えにより、天に最も近い山(富士山)でそれを焼かせる。

⑷テーマ

人間界の醜さ」「天上界の絶対的優位性」そして「人間愛のすばらしさ

→・求婚者たちの虚偽、傲慢に満ちた態度を風刺することで人間界の醜さを風刺。
・かぐや姫の圧倒的な美しさと、かぐや姫の昇天を阻止できないという部分では「天上界 の絶対的優位性」(=天に対する人間の永遠の憧れ)が描かれている。
・天上界の者であるにも関わらず、かぐや姫が老夫婦との別れを惜しんで泣く部分からは「人間愛の美しさ」が描かれていることが伺える。

⑸古文常識・歴史的背景(前提)・歴史的影響

物語全体の表現について・・・
主観を交えず第三者の目から客観的に語られる。

古文の文法的表現について・・・
口承文芸の物語であることから、過去の表現として「き(直接過去)」ではなく「けり(間接過去)が多く使われる。(入試でも重要な文法事項

歴史的影響・・・
物語の元祖として認められており、その後の物語文学への出発点となった点で歴史的な影 響は大きいと言える。

⑹さいごに
『竹取物語』を簡単にまとめますと、3点重要なポイントがあります。
1. 第三者の語りで物語は進む
2. 間接過去の「けり」が多用される
3. 物語のテーマと、「物語文学の元祖」という歴史的事実

おわり

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これまでの「3分でわかる!」シリーズ

【古典作品】vol.1『古事記』
【古典作品】vol.2『大鏡』
【古典作品】vol.3『万葉集』
【古典作品】vol.4『土佐日記』
【古典作品】vol.5『蜻蛉日記』
【古典作品】vol.6『枕草子』

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