目次

大学受験の常識をくつがえす!授業をしない個別指導でわかるまで徹底管理!

武田塾 御茶ノ水本校

BLOG

【古典作品】『和泉式部日記』|「3分でわかる!」シリーズvol.9

こんにちは。
御茶ノ水本校講師のKです。
今回は「和泉式部日記」についての解説を書いていきたいと思います。

⑴誰でも分かる『和泉式部日記』
作者:和泉式部。ただし、作中では和泉式部のことは「女」と三人称で記述されており、第   三者が書き下ろしたという説も有力(←受験生の読解をややこしくしている)。
成立時期:1007年以降
ジャンル:日記

⑵登場人物は、どんな人?
登場人物①和泉式部
プロフィール:恋愛遍歴が多く、藤原道長からは「浮かれ女」と評されたほど。紫式部には、「恋文や和歌は素晴らしいが、素行には感心できない」と言われてしまった。しかしその分、恋歌には情熱的で優れた作品が多い。娘の小式部内侍も優れた才能を持ち、母子で百人一首に選出されている。

関連人物:小式部内侍
プロフィール:和泉式部の娘。母と同じく歌の才気にあふれる。周囲から「和泉式部の子」として見られてしまうことに苦しみを感じることがある。ある日、母のことでからかわれた際にとっさに読んだ一句「大江山いく野の道の遠ければまだふみも見ず天の橋立」はあまりにも有名。

⑶あらすじ
ここで有名な一節を紹介します。

夫であった為尊(ためたか)の死後、和泉式部は悲しみの中で日々を送っていた。すると亡き為尊に仕えていた小舎人童が現れ、為尊の弟である帥宮から和泉式部への贈り物として橘の花を渡す。
橘の花の香りというのは昔の人を思い出させるという意味合いがあり、それをくみ取った和泉式部は以下の歌で返事をする。

薫る香によそふるよりはほとどぎす聞かばや同じ声やしたると

訳:(昔を思い出させるという橘の)立ち込める香りにことよせるよりかは、ほととぎすの声(帥宮の声)を聞きたいものです。(為尊と)同じ声をしているかどうかと。

※夫の弟に恋心を抱き始めるとは、なかなかの女性ですね・・・

⑷『和泉式部日記』は和泉式部の情熱的な恋愛を記した物語風の日記
⇒敦道(あつみち)親王との恋愛が贈答歌(ラブレター)を中心に描かれている。
身分の差が大きい二人の純粋な恋模様が描かれている。

⑸古文常識・歴史的背景(前提)・歴史的影響 

〇恋愛物の古文作品には歌は必須と言える。歌はラブレターとしての役割を果たすからである。そしてそのラブレターはお互いにやり取りされ、これを贈答歌という。贈答歌は受験生の悩みの種になりやすいが、一定のルールやパターンが存在する。それを勉強するには最高の作品。

〇歴史的意義
贈答歌を中心として、微妙に変化する恋心を表現している点で特徴的かつ先駆的である。

⑹さいごに

『和泉式部日記』を簡単にまとめますと、3点重要なポイントがあります。
1.和泉式部の恋心が情熱的に描かれている
2.日記にも関わらず、和泉式部本人が「女」と三人称で書かれている(読解で注意)
3.贈答歌を中心として物語は展開されていく

おわり

~~~~~~~~~~

これまでの「3分でわかる!」シリーズ

【古典作品】vol.1『古事記』
【古典作品】vol.2『大鏡』
【古典作品】vol.3『万葉集』
【古典作品】vol.4『土佐日記』
【古典作品】vol.5『蜻蛉日記』
【古典作品】vol.6『枕草子』
【古典作品】vol.7『竹取物語』
【古典作品】vol.8『住吉物語』

一覧へ
Copyright © 2017 武田塾御茶ノ水本校
All Rights Reserved.

このエントリーをはてなブックマークに追加

友だち追加

このエントリーをはてなブックマークに追加

友だち追加