目次

大学受験の常識をくつがえす!授業をしない個別指導でわかるまで徹底管理!

武田塾 御茶ノ水本校

BLOG

【古典作品】『枕草子』|「3分でわかる!」シリーズvol.10

「枕草子」をはじめからていねいに

こんにちは。
御茶ノ水本校講師Kです。
今回は「枕草子」についての解説を書いていきたいと思います。

⑴誰でもでも分かる『枕草子』
作者:清少納言
成立時期:1001年ごろには成立。増補・加筆を経て、最終版は1004年~1012年とされる
ジャンル:随筆

⑵登場人物は、どんな人?

登場人物①清少納言
プロフィール:曽祖父、父ともに一流歌人の名門家系。そのような文学的に恵まれた環境で育ち、彼女自身も和歌や漢文といった幅広い教養を幼いころから身に付けていった。しかし頭でっかちというわけではなく、この豊かな才気に加えて勝ち気で明るい性格も持ち合わせていた。実はバツイチ。離婚をきっかけに、一条天皇の中宮定子に家庭教師として仕えた。中宮定子は清少納言の明るい性格に引き込まれ、彼女らの間には深い信頼関係が芽生えていく。前述したとおりの性格から、宮中のお偉いさんたちとも堂々と接し、充実した宮廷生活を送っていった。その華やかな生活もつかの間、中宮定子に先立たれ、消息不明となる。別の男性と再婚し、晩年は孤独な生活を送りながら死を迎えたらしい。

関連する人物:中宮定子
プロフィール:藤原家の娘。才色兼備であり、一条天皇から寵愛され子宝にも恵まれる。カリスマ性も高く、彼女を中心とした女子サークルもあり、宮中の憩いの場となった。その人気は、「愛されるなら2番や3番目ではなく1番じゃなきゃいや」とかつて語っていた清少納言に「定子に愛されるなら何番目でもいいです」と言わしめるほど。後ろ盾であった実家が大きな事件を起こし、出家する。しかしその後も一条天皇とは仲睦まじく生活を共にする。第三子の出産時に死亡し、多くの人がこの死を悼んだ。

⑶あらすじ
枕草子は随筆であり、大きく3つの方に分類できる。

➀類聚(るいじゅう)的章段:
⇒約半分の章段がこれに当たる。「○○は△△、」「○○なもの、」というようにまず主題 が提示される形で始まり、それについての筆者の鋭く繊細な見解が自在に展開される。有 名な「春はあけぼの・・・」はこれに該当する。

②日記(回想)的章段:
⇒作者の宮仕え中の見聞や体験を回想的に書き記した章段。特に中宮定子を中心とした女 子サークルの華やかさが多く描かれている。

③随想的章段:
⇒上の2つのどちらにも属さない章段で、自然や人事に関して作者独特の鋭い表現で書き  とめている。作品中最も随筆らしい随筆がこの章段である。
⑷テーマは「をかし」
筆者を取り巻く宮中の出来事や自然を、筆者持ち前の才気あふれる文体で表現している。 知的な感覚美の世界が記され、「をかし」が基本理念として据えられているといわれる。

⑸古文常識・歴史的背景(前提)・歴史的影響
枕草子では様々な形容詞が多用され、そのイメージも情景として付きやすいので、非常に 単語の勉強になると言える。
随筆という新たな文学の第一歩として歴史的な意義は深く、のちの徒然草にも影響を与え たとされる。

⑹さいごに
『枕草子』を簡単にまとめますと、3点重要なポイントがあります。

1.ジャンルは随筆で、3つの章段に分類できる
2.筆者と定子の深い愛情がうかがえる
3.宮中の生活が筆者の鋭い感性で巧みに描かれている。

おわり

~~~~~~~~~~

これまでの「3分でわかる!」シリーズ

【古典作品】vol.1『古事記』
【古典作品】vol.2『大鏡』
【古典作品】vol.3『万葉集』
【古典作品】vol.4『土佐日記』
【古典作品】vol.5『蜻蛉日記』
【古典作品】vol.6『枕草子』
【古典作品】vol.7『竹取物語』
【古典作品】vol.8『住吉物語』
【古典作品】vol.9『和泉式部日記』

一覧へ
Copyright © 2017 武田塾御茶ノ水本校
All Rights Reserved.

このエントリーをはてなブックマークに追加

友だち追加

このエントリーをはてなブックマークに追加

友だち追加