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武田塾 御茶ノ水本校

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【古典作品】『伊勢日記』|「3分でわかる!」シリーズvol.11

こんにちは。
御茶ノ水本校講師Nです。
今回は「伊勢物語」についての解説を書いていきたいと思います。

⑴誰でも分かる『伊勢物語』
作者:不明
成立時期:平安時代前期(947~957年)
ジャンル:日本初の歌物語

⑵登場人物は、どんな人?
登場人物① 「男」
プロフィール:超絶イケメンプレーボーイ(在原業平説あり)

登場人物②惟喬親王
プロフィール:

⑶あらすじ
おもに有名な作品は3つ!
★芥川:京の町にいる「男」はお姫様に一目ぼれしますが、身分差により二人はそう簡単に結ばれません。一念発起した「男」は夜中に姫をさらい京の町を走ります。しかし二人を大雨が阻み、やむなく雨宿りのために芥川沿いの蔵に入れたところ、中に鬼が待ち受けていた…!!何もかも失ってしまった「男」は悲しみにうちひしがれ涙。。。

★筒井筒:芥川の一件が都の噂になり、肩身が狭くなってしまった「男」。昔馴染みの友達と一緒に京を出ることを決意するものの道中で、何かにつけておいてきた妻や恋人を思っては毎度歌を作り泣いてしまいます。。。

★渚の院:今度は親王のお話。狩に出かけた親王とお供達は、狩よりも桜と月に興じてお酒を飲みだし、互いに歌を詠みあうというなんとも風流な清々しいお話。
この中の歌の一つを紹介します。

散ればこそいとど桜はめでたけれ憂き世になにか久しかるべき
(訳:散るからこそ、桜はいっそうすばらしいのです。このつらい世の中にいつまでも存在するものがあるでしょうか、いやありません。)

この他にもこの話の中には風流で綺麗な歌がいくつかあります。きっと心が浄化されること間違いなし!

⑷『伊勢物語』は、歌を挟んだ「男」が主人公の短編集
ほとんどの物語は「昔、男ありけり」というような「誰かさん」を主人公に話が展開していきます。そんな誰かさんの元服(当時の成人式)から、死ぬ時(辞世の句)までの「一代記」のようにして話は進んでいきますが、一つ一つの物語はつながっていないことが多いので気軽に読むことができるのも魅力ですね。
内容としては、その「男」が主人公となって、「純粋なお嬢様と『鬼』の悲しい恋」(芥川)、「親王(=天皇の兄弟および皇太子以外の皇子)であっても変わらぬ友情」(渚の院)「幼馴染同士での約束」(筒井筒)のように、今の人たちとあまり変わらないような関係の中で物語を繰り広げます。そしてその中心には31文字、つまり和歌が入っているわけです。皆さんもTwitterやFacebookのようにSNSを使っている人もいるでしょう。限られた文字数の中で言いたいことを詰め込んでいるという所は1000年前も今も変わりませんね。
また、文章の短さもこの伊勢物語の特徴ですね。約2,3ページでおわる短編がいくつも入れられているのが伊勢物語なので、電車の中などで、現代語訳であれば特に気軽に読むことができると思いますよ!

⑸歴史的影響
この『伊勢物語』は現存する最古の歌物語として有名です。和歌にこめられた細やかな心情表現と簡潔な散文が組み合わせることによって、歌物語というジャンルを確立させました。
※ちなみに歌物語については、『大和物語』と『平中物語』の二つもあわせて覚えておきましょう。

⑹さいごに
『伊勢物語』を簡単にまとめますと、3点重要なポイントがあります。
1.平安初期の最初の歌物語
2.多くは主人公「男」をめぐった短編小説
3.125編のお話から成り立つ

「ちょっと面白そうかも…?」「いやまだイマイチよくわかんないし…」「もう少し詳しく知りたい!」と思ったそこのあなた!ぜひ俵万智さんの「恋する伊勢物語」を読んで見ることをオススメします!楽しくてわかりやすい解説がたくさん載ってます。

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これまでの「3分でわかる!」シリーズ

【古典作品】vol.1『古事記』
【古典作品】vol.2『大鏡』
【古典作品】vol.3『万葉集』
【古典作品】vol.4『土佐日記』
【古典作品】vol.5『蜻蛉日記』
【古典作品】vol.6『枕草子』
【古典作品】vol.7『竹取物語』
【古典作品】vol.8『住吉物語』
【古典作品】vol.9『和泉式部日記』
【古典作品】vol.10『枕草子』

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