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【古典作品】『風土記』|「3分でわかる!」シリーズvol.14

「風土記」の特徴と内容

こんにちは。
御茶ノ水本校講師小松崎です。
今回は「風土記」についての解説を書いていきたいと思います。

⑴誰でもわかる「風土記」
作者:なし
成立時期:和銅六年(713)年
ジャンル:神話

「風土記」は地方誌という意味で、奈良時代前期に元明天皇の詔命により諸国の国庁で作られましたが、その完成した時期は国によって異なります。

⑵「風土記」の登場人物
その地の風土・産物・伝説その他を、地方別に記した書物なので登場人物は特にありません。

⑶内容
奈良時代、当時60余りあった国々に対し地名の由来や特産物、伝説などが「風土記」として提出されました。まとまった形で今も内容が残るのは出雲、常陸(茨城)、播磨(兵庫南西部)、肥前(佐賀・長崎)、豊後(大分)の5国分だけ。出雲国風土記は唯一、ほぼ完全な形で残るものとして知られています。なお、基本的に全て漢文体です。

ー現存する五つの風土記ー

・出雲国風土記の国引き神話
「八雲立つ」という言葉からこの国を出雲と命名したとされています。国引き神話においては遠方の土地を引っ張ってきて出雲国を形成したそうです。

・播磨国風土記の根日女
播磨国風土記に、前方後円墳である玉丘古墳のいわれとして根日女伝説が記されています。根日女と二人の皇子との美しくも悲しい恋の物語が描かれます。

・常陸国風土記
行方郡の郡家の周辺の原野には蛇の体に角を生やした神がおり、その姿を見た者は一族もろとも滅んでしまうと伝えられています。

・肥前国風土記
土蜘蛛(つちぐも)は、本来は、上古に天皇に恭順しなかった土豪たちのことです。日本各地に記録され、単一の勢力の名ではありません。蜘蛛とも無関係です。
しかし後代には、蜘蛛の妖怪とみなされるようになりました。別名「八握脛・八束脛(やつかはぎ)」「大蜘蛛(おおぐも)」。八束脛はすねが長いという意味。

・豊後国風土記
中部九州の東側に位置する豊後国(中津市と宇佐市を除いた大分県の全域に相当)のあちこちに温泉やが存在することは、古くから知られていたようです。豊後国8郡中4郡に温泉(あるいは温泉と思われるもの)について触れた記述があります。

⑷「風土記」は、地方の情報誌
「古事記」や「日本書紀」にはなかった地方独特の神話・伝説・歌謡・地理・生活を知るうえで貴重な書物です。

⑸さいごに
「風土記」を簡単にまとめますと、2点重要なポイントがあります。
1.全国の特産品や地名の由来、伝承について記述された
2.現存するのは5つのみで、うち完全なものは出雲のもののみ
おわり
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これまでの「3分でわかる!」シリーズ

【古典作品】vol.1『古事記』
【古典作品】vol.2『大鏡』
【古典作品】vol.3『万葉集』
【古典作品】vol.4『土佐日記』
【古典作品】vol.5『蜻蛉日記』
【古典作品】vol.6『枕草子』
【古典作品】vol.7『竹取物語』
【古典作品】vol.8『住吉物語』
【古典作品】vol.9『和泉式部日記』
【古典作品】vol.10『枕草子』
【古典作品】vol.11『伊勢物語』
【古典作品】vol.12『平家物語』
【古典作品】vol.13『十六夜日記』

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