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武田塾 御茶ノ水本校

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【古典作品】『落窪物語』|「3分でわかる!」シリーズvol.23

こんにちは。
御茶ノ水本校講師松岡です。
今回は「落窪物語」についての解説を書いていきたいと思います。

1)誰でもでも分かる『落窪物語』
作者:不明
成立時期:10世紀末(平安時代中期)
ジャンル:物語文学

2)登場人物
登場人物①落窪の姫君
プロフィール:この物語のヒロイン。皇女の母のもとに生まれ、小さい頃から英才教育を受けており、琴や裁縫が得意である。継母に引き取られた後は、その才能を継母の子供達に教えることに使われる。

登場人物②北の方
プロフィール:姫君の継母。娘が4人いる。姫君に虐待をし、苦しめる。最後は、右近の少将により復讐を受け、自分が姫君にした過ちを悔い改める。

登場人物③右近の少将(道頼)
プロフィール:落窪の姫君の夫に当たる人物。生涯側室を持たずに、姫君一人だけを愛した。姫君を苦しめた北の方に復讐を遂げる。実在の人物、藤原道頼がモデルとされている。

3)あらすじ
美しい容貌を持つ落窪の姫君は若くして母を亡くし、継母に引き取られる。継母は落窪の姫君を嫌い、床の一段低い部屋(「落窪」の名前の由来)に住まわせ、無理難題を吹っかけるなど姫君をいじめるようになる。そんな中現れた貴公子、右近の少将(道頼)は姫君に恋心を抱き、姫君のもとへ通うようになる。それを知った継母は姫君を納戸に幽閉し、位が低く貧しい男のもとへ嫁がせようとするが、少将や姫君の女房・あこきによって姫君は救い出される。そして、少将と結ばれた姫君は幸福をつかみ取り、継母に復讐を遂げる。

実際入試問題で出た落窪物語の例:

2012年早稲田大学文学部
この入試で出てきた部分では、姫君の才能を継母の息子や娘達のために使わされる所から話がはじまっていて、姫君に対する手ひどい仕打ちが描かれている。

1998年センター追試古文

4)作品の特徴と後世への影響
いわば日本版『シンデレラ』です。文学史的には、現存する最古の継子いじめ物語という地位にあります。「そのカテゴリ必要なの?」とも思いますが。「継母に冷遇されていたヒロインが最後は幸福になる」というスカッとしてわかりやすい筋書きは古今東西を問わず人気があるようです。

そんな『落窪物語』ですが、貴族社会で生きる登場人物たちをいきいきと写実的に描いており、『源氏物語』にも影響を与えました。

5)さいごに
『落窪物語』を簡単にまとめますと、3点重要なポイントがあります。
1.現存する最古の継子いじめ物語
2.いじめられていた姫君は女房らの助けを得て少将と結ばれる
3.写実的な人物描写が『源氏物語』に影響を与えた

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これまでの「3分でわかる!」シリーズ

【古典作品】vol.1『古事記』
【古典作品】vol.2『大鏡』
【古典作品】vol.3『万葉集』
【古典作品】vol.4『土佐日記』
【古典作品】vol.5『蜻蛉日記』
【古典作品】vol.6『枕草子』
【古典作品】vol.7『竹取物語』
【古典作品】vol.8『住吉物語』
【古典作品】vol.9『和泉式部日記』
【古典作品】vol.10『枕草子』
【古典作品】vol.11『伊勢物語』
【古典作品】vol.12『平家物語』
【古典作品】vol.13『十六夜日記』
【古典作品】vol.14『風土記』
【古典作品】vol.15『大和物語』
【古典作品】vol.16『玉勝間』
【古典作品】vol.17『曽根崎心中』
【古典作品】vol.18『栄華物語』
【古典作品】vol.19『とはずがたり』
【古典作品】vol.20『増鏡』
【古典作品】vol.21『日本書紀』
【古典作品】vol.22『宇津保物語』

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