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【古典作品】『堤中納言物語』|「3分でわかる!」シリーズvol.27

「堤中納言物語」をはじめからていねいに

こんにちは。
御茶ノ水本校講師の安達です。
今回は「堤中納言物語」についての解説を書いていきたいと思います。

⑴誰にでも分かる『堤中納言物語』
作者:不明
成立時期:平安時代後期~鎌倉時代
ジャンル:短編物語集

堤中納言物語は、10編からなる短編物語集です。物語によって作者が異なり、編者は不明です。

ー豆知識ー
不思議なことに、タイトルにある「堤中納言」という人物は、どの物語にも登場しません。一説によると、複数の物語を「つつんだ」ことからこのタイトルになったそうです。

⑵登場人物は、どんな人?
『堤中納言物語』は短編集なので、物語ごとに登場人物が変わります。

⑶あらすじ
代表的な物語「花桜折る中将」のあらすじを紹介します。

「花桜折る中将」
ある日の夜、主人公の少将は屋敷を抜け出して大通りを歩いていた。すると、たまたま通り掛かった立派な屋敷で美しい姫君を目撃し、一目惚れしてしまう。翌日、中将は美しい姫君にどうすれば会えるだろうかと考えていたところ、たまたま家来の光季がその姫君について話しているところを聞く。なんと光季は、姫君の屋敷にいる女童と情を通じ合う中で、しばしば屋敷を出入りしていたのである。さらに、光季によると、姫君は近いうちに入内する予定にあるというのだ。中将は思わず声を荒げ、光季に上手く取り計らってもらうように頼む。そして、中将たちは姫君を屋敷から連れ出すことを画策した。翌日の夜、ついに作戦は決行され、中将は屋敷に忍び込む。屋敷は薄暗く、ともすれば人に当たってしまうほど視界が悪かった。中将は母屋で寝ている女を運び出し、女は驚きの声をあげるが、あれよあれよという間に中将の屋敷に到着する。中将は車から降りて女のいる籠を開けると、なんとそこにいたのは姫君ではなかった。中将は間違えて姫君の祖母を連れ出してしまったのだった。

⑷『堤中納言物語集』は、平安時代の「すべらない話」?
『堤中納言物語』はどの物語も短く、オチや山場がはっきりとしているので、とても読みやすい作品となっています。まさに「すべらない話」を集めた作品といえるでしょう。

⑸古文常識・歴史的背景(前提)・歴史的影響
入試における古文は、ただ漫然と現代語訳をしながら読むのではなく、本文の中での「山場」や「オチ」、つまり「起承転結」を意識して読むことが大切です。『堤中納言物語』は、適度な長さで内容も面白いので、そういった「起承転結」を意識して読む練習にもなるでしょう。

⑹さいごに
『堤中納言物語』を簡単にまとめますと、2点重要なポイントがあります。
1.平安時代後期~鎌倉時代に書かれた短編物語集
2.「起承転結」のはっきりとした作品

おわり

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