目次

大学受験の常識をくつがえす!授業をしない個別指導でわかるまで徹底管理!

武田塾 御茶ノ水本校

BLOG

【古典作品】『今昔物語集』|「3分でわかる!」シリーズvol.30

「今昔物語集」をはじめからていねいに

こんにちは。
御茶ノ水本校講師Kです。
今回は「今昔物語集」についての解説を書いていきたいと思います。

⑴誰でもでも分かる『今昔物語集』
作者:未詳。(京都・奈良周辺の大寺の僧ではないかと推定されている。)
成立時期:1120年以降、12世紀前半ごろ(平安時代後期)
ジャンル:説話集(人々の間で語り継がれてきた民話・神話・説話の総称)

 

⑵登場人物は、どんな人?
貴族、武士、僧侶、学者、医師、農民、漁民、商人、遊女、盗賊、乞食、天狗、鬼などさまざまである。

 

⑶あらすじ
今昔物語の中でも有名なのは恐らく「羅城門」や「具妻行丹波国男 於大江山被縛語」でしょう。のちに芥川龍之介が、それぞれ「羅生門」、「藪の中」として短編小説を描いています。それまではあまり重要視されず、忘れかけられていたこの2つの説話を芥川が取り上げたことでその魅力が再評価されたと言います。ではここで簡単にあらすじを。

 

「羅城門」
上京してきた盗人が、羅城門の二回で死人の髪の毛を抜いていた老婆から着物をはぎとり、持っていた髪の毛も奪って逃走します。

 

「具妻行丹波国男 於大江山被縛語」
妻を連れた男が山中でとある若い男に持ち物の交換を頼まれます。それにまんまと乗せられ、妻を若い男に奪われてしまいます。

 

⑷『今昔物語集』は国境を越えた古典文学のオムニバス
1000あまりの説話は天竺(インド)、震旦(中国)、本朝(日本)発祥の話であることから、古典文学の超大作オムニバスと言えるでしょう。

 

⑸古文常識・歴史的背景・歴史的影響
〇すべての説話が「今は昔・・・」で展開される
〇前述のとおり、今昔物語集の説話は仏教説話と世俗説話に分類されます。
・仏教説話:仏教の成立、伝来、流布の過程と因果応報の摂理に関するお話。因果応報の摂理を理解することは、入試古文の読解にも重要になってくる。
・世俗説話:王朝時代から新しく武士勢力が伸びていく過渡期においてたくましく生きる人間の様子が描かれている。

〇歴史的影響
先ほど記述した通り近代文学にも大いに影響し、芥川だけでなく谷崎潤一郎、堀辰雄の作品にも今昔物語集の説話からインスピレーションを得た作品が存在する。

 

⑹さいごに
『今昔物語集』を簡単にまとめますと、3点重要なポイントがあります。
1.仏教説話と世俗説話に分類される
2.登場人物は様々で、それぞれの人物の生き様がいきいきと描かれている
3.後の近代文学にも大いに影響を与えた

おわり

一覧へ
Copyright © 2017 武田塾御茶ノ水本校
All Rights Reserved.

このエントリーをはてなブックマークに追加

友だち追加

このエントリーをはてなブックマークに追加

友だち追加