目次

大学受験の常識をくつがえす!授業をしない個別指導でわかるまで徹底管理!

武田塾 御茶ノ水本校

BLOG

【古典作品】『太平記』|「3分でわかる!」シリーズvol.32

「太平記」をはじめからていねいに

 

こんにちは。
御茶ノ水本校講師安達です。
今回は「太平記」についての解説を書いていきたいと思います。

⑴誰でもでも分かる『太平記』
作者:不明
成立時期:不明
ジャンル:軍記物語

 

南北朝時代、朝廷は南朝と北朝の二つに分裂し、武士たちも同様に二派に分かれて争っていました。太平記は、そんな南北朝時代の争乱を中心に、鎌倉時代末期から室町時代初期までを描いた作品です。

 

ー豆知識ー
道端で『太平記』を読み上げる「太平記読み」が江戸時代に流行したことは、日本史で習った記憶がある人もいるでしょう。ちなみに『平家物語』を語っていたのは「琵琶法師」です。

 

⑵登場人物は、どんな人?
登場人物①後醍醐天皇
プロフィール:全国の武士に鎌倉幕府を倒すように呼びかけ、これに応えた足利尊氏らの力で鎌倉幕府を滅ぼす。幕府の滅亡後、建武の新政と呼ばれる政治を始める。しかし、その新政は貴族を優遇するもので武士たちの不満を招き、尊氏にも離反される。その後奈良の吉野に逃れ、南朝を開く。

 

登場人物②足利尊氏
プロフィール:後醍醐天皇と共に鎌倉幕府を倒す。武士たちが新政に不満をつのらせたのを受けて、後醍醐天皇の新政から離反。光明天皇を擁立して京都に北朝を開く。

 

登場人物③楠木正成
プロフィール:最後まで後醍醐天皇について足利尊氏と戦う。

 

⑶あらすじ
太平記は三部に分かれており、

 

第一部は後醍醐天皇の倒幕計画から鎌倉幕府の滅亡
第二部は建武の新政の失敗、南北朝分裂、そして後醍醐天皇の崩御
第三部は室町幕府の内部の混乱
について書いています。

 

後醍醐天皇が鎌倉幕府を滅ぼし、建武の新政がはじまります。しかし、後醍醐天皇の政治は貴族を優遇し武士を軽視するようなものだったため、武士たちの不満をつのってしまいます。尊氏は、不満を持った武士たちをまとめあげて後醍醐天皇と戦いますが、一度は敗れてしまいます。そこで、尊氏は一度九州で勢力を立て直し、再度朝廷に攻め込みます。その戦いの中で楠木正成も討ち取られます。尊氏は、勢いそのまま光明天皇を擁立して京都に北朝を開き、一方、後醍醐天皇は奈良の吉野に逃れて南朝を開きます。ここから南朝と北朝の対立が始まります。

 

⑷『太平記』はゴタゴタだらけ?
倒幕運動、尊氏の離反、南北朝の対立と、合戦の描写が多いのが『太平記』の特徴です。なお、これらの下剋上の風潮や政治に対しては批判的な態度がとられています。
ちなみに、南北朝時代に天皇家が分裂して以降、南朝が正統なのか、あるいは北朝が正統なのかという議論が絶えず交わされています。

 

⑸後世への影響・その他

『太平記』に影響され、室町時代には様々な軍記物語が生まれます。江戸時代においても『仮名手本忠臣蔵』が生まれる背景になるなど、説話や浄瑠璃といった近世文学にも影響を与えました。

また、戦国武将には兵法書としても使われました。

 

『太平記』は室町時代の作品であり、比較的読みやすい言葉遣いになっているため、原文が入試で出される可能性は低いでしょう。しかし、同時代の作品を選ばされたり、平家物語との区別が問われるかもしれないので、時代背景やあらすじを頭の片隅に入れておいて損はないでしょう。

 

⑹さいごに
『太平記』を簡単にまとめますと、2点重要なポイントがあります。
1.鎌倉幕府倒幕から南北朝分裂にかけてのゴタゴタ
2.『平家物語』との区別

 

おわり

一覧へ
Copyright © 2017 武田塾御茶ノ水本校
All Rights Reserved.
お問い合わせ

このエントリーをはてなブックマークに追加

友だち追加